一時帰国中の11月29、30日、1泊2日で宮崎を訪ねました。
なぜ宮崎かというと、今年12月までにJALのサービスステイタスを維持するにはもう若干のマイル(FLY ONポイント)が必要で、南は宮崎、鹿児島、沖縄、北は帯広、女満別、旭川のいずれかに飛ぶとその条件をクリアするためでした。東国原知事就任以降マスコミ登場回数が増えた宮崎、今年口蹄疫被害が甚大だった宮崎、日本の南国宮崎。高校の修学旅行以来、15年ぶりの訪問でした。(余談ですが、僕の通っていた高校はいわゆる「受験校」で、修学旅行を1年生と2年生の間の春休みに実施していました。今考えるとかなり酷い。)
まず訪れたのは青島。1周1.5kmの小島で、亜熱帯植物が群生していたり、縁結びで有名な青島神社があったりして有名ですが、一番の見所は「鬼の洗濯板」という波状岩。島を取り囲むようにあります。ただ行ったタイミングが丁度満潮近かったため、写真のとおり、その上部のみで全体像を見ることはできませんでした。空と海のコントラストは、世界中どこでも美しい。
青島神社は青島の中心部にあり、ご覧のとおり美しい社殿が素晴らしかったのですが、如何せん商売っ気に走り過ぎているきらいがありました。パワーストーン売ってどうするんだ?「ここでしか売っていません」と宣伝が踊るお守りに効果はあるのか?10種類以上おみくじがあるってどういうことだ?タレントや巨人軍の選手が書いた絵馬がガラスケースに入れられて掲示されているのはなぜだ?そんな疑問が自然とわいてくる何とも俗っぽい境内でした。島への橋を渡るあたりからもっと荘厳な雰囲気を醸し出せば良いと思うのになあ。
青島を後にすると、ひたすら南進。宮崎最南端、都井岬を目指しました。走るは「日南フェニックスロード」。美しい海景がずっと続き、伊豆の国道135号線が思い起こされましたが、交通量が少なく気持ち良く飛ばせることが大きな違い。爽快この上ないドライブコースでした。しかし残念ながら都井岬には到達できず。一時帰国中のオーバーワーク(ドリンク)が祟ったのか途中の道の駅で2時間近く居眠り、そして土砂崩れで迂回路を通らなければならなかったからです。
引き返して向かったのはこの晩の宿泊宿、東霧島温泉郷の「極楽温泉 匠の宿」。霧島連山の麓に佇む、たった16部屋しかない静かな一軒宿です。この宿が素晴らしかった。ゆったりした温泉。含炭酸鉄泉という泉質でしたが、効能が良いからか地元の人が多く、のんびりと寛ぐことができました。そして料理が実に良かったです。朝、晩共にボリューム満点、季節感漂う品々でした。特に気に入ったのが夕食の「宮崎おいも豚しゃぶしゃぶ」。「宮崎おいも豚」というブランド豚、通常より遅らせて出荷し、その期間中さつまいもを飼料として与えるそうです。肉質が柔らかく、脂身も甘く、しゃぶしゃぶにぴったりでした。しゃぶしゃぶは牛と思っていたら大間違い、豚もなかなかどうして、やってくれます。何はともあれ、そういうことで大満足、少し壁が薄いのか隣室や廊下の音が良く聞こえてしまうのが玉に瑕ですが、この宿には機会があれば是非再訪したいと思います。
翌日は、霧島方面を目指しました。
こちらは御池。火山の爆発でできた窪地に水が溜まってできた池だそうです。背後に高千穂峰が聳え、なかなか絵になります。
そしてこちらが霧島神宮。11月最終日でしたが、丁度紅葉が見頃でした。晴天であればもっと赤、朱、黄色が鮮やかだったでしょうが、それでも3年ぶりに見る日本の紅葉はやはり美しかったです。神社としても、上述の青島神社と違ってずっと趣があります。なかなかご利益がありそうでよろしい。なお、ここまで来ると実は鹿児島県でした。
今回の旅行の最後の訪問地となったのは、宮崎県に戻って関之尾滝。日本の滝百選に選ばれているという、高さ18m、幅18mの瀑布です。さすがにアイスランドでどどどどどーんという大滝を見たばかりだったので、正直少し物足りなさは感じましたが、それでもマイナスイオンは感じて良い気分でした。
そんな宮崎1泊2日旅行。のんびりと、ゆったりと、良き日本に触れたような気がします。次回は3泊4日くらいでさらにゆっくりと訪ねたいものです。
(実はハイライトはグルメだったのですが、それはまた別の記事で紹介します。)
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